2011年1月12日水曜日

「国境の城塞」あらすじ:セッション9 第一の試練

以下は1月5日にRole & Roll Stationで行われたD&D Encounters シーズン3「国境の城塞 ~毒蛇の季節」第9回セッションのあらすじになります。これはWizards of the Coast社のオフィシャルD&Dホームページに記載された同名のあらすじを、一部修正して私家訳したものです。

完全なネタバレになりますので隠します。


夕刻の宴会と、当然の報酬として勝ち得たまる一晩の休息の後、安息砦の英雄たちはふたたびベンウィック修道士の邸宅に集まっていた。晩餐が終わると、ベンウィックは冒険者たちに1人のドワーフを紹介する。彼の名はゴーン・ハンマーフォール。夜警隊の隊長を務めており、―――さらに重要なことに―――かつてはこの砦を支配していた山賊王・グレイセン・ラムサンの末裔だというのである。

ゴーンはグレイセンが略奪で得た財宝を隠したといわれる失われた宝物庫の入り口を発見したことを打ち明ける。しかし宝物庫の守りは非常に堅く、誰にも気づかれることなく無事に財宝を取り戻すことは、彼にとって手に余ることだと説明した。そして修道士と隊長はまた、ドリスデイル卿が城塞の地下から発見された富について、彼がそれを没収してしまうのではないかと懸念していると吐露した。

彼らはもしパーティーが首尾よく山賊王の財宝の守りを打ち破ったなら、発見された魔法のアイテムは全てパーティーに提供しようと申し出る。またそこで得られた金銭も山分けしようではないか、とも。正当な後継者として、ゴーンはそこで発見されるいかなるドワーフの工芸品であっても、それらはすべて彼のものであるべきだと主張する。ドワーフはまた、彼が最初にこの宝物庫を発見した時に一緒にいた仲間の亡骸を持って帰ってくるようパーティーに依頼した。ベンウィックは“毒蛇の瞳”に隠されていた力の一部を引き出しており、それをパーティーに貸そうと申し出た。また治癒の薬草を人数分用意してくれた。こうして取引は成立した。

明け方、冒険者たちは城塞に幾つかある塔のうちのひとつに連れて行かれた。その暗闇につつまれた地下室に存在する隠し階段に導かれる一行。ゴーンはパーティーに素晴らしい作りの石扉を通って先に進むよう指示すると、「ちょっとヤボ用を済ませてくる」と告げ、ベンウィックを伴って出て行った。パーティーが扉を抜けると、そこは青白い光に包まれた石室だった。部屋の中央には片手で巨大なフレイルを振り回し、もう片方に手に鉄の鍵を握ったドワーフの立像が立っており、青白い光を放つルーン文字がその周りに描かれていた。部屋の反対側には、もう一組の頑丈な作りの両開きの扉がひと組と、武装した兵士―――恐らくラルヴだろう―――の亡骸が横たわっていた。

パーティーが部屋の中に前進すると、4体の奇妙な人造クリーチャーが影に覆われたアルコーヴの中から飛び出してきた。部屋の中央に坐した立像は活性化し、坂棘のついたスパイク付きのフレイルをぶんぶん振り回し始めた。

パーティーはこの残忍な仕掛けと罠によく持ちこたえた。そして最終的には人造クリーチャーを全て撃退し、立像を無力化することに成功した。彼らはゴーンのリクエストに応えて、ラルヴの亡骸を恭しく控えの間に移しておいた。そして重い鉄の鍵を立像から取り外すと、鉄帯で補強された両開きの扉を抜けて、その先にある脅威に備えを怠らずに、次の間へと進んでいくのだった。

※このあらすじはD&D Encountersの大まかなストーリー・プロットを説明するためのもので、必ずしも実際に行われたセッション内容を、100%反映している訳ではありません。

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