2011年8月12日金曜日

「亡霊軍団の進撃」あらすじ:セッション7 インヴァネス炎上

以下は6月29日にRole & Roll Stationで行われたD&D Encounters シーズン4「亡霊軍団の進撃」第7回セッションのあらすじになります。

完全なネタバレになりますので隠します。


インヴァネスは炎に包まれていた。いくつかの建物が燃え上がり、廃墟と化した城壁の上に火明かりが踊っていた。黄色と赤に彩られた空を背景に、幽霊搭がそのぼうっとした輪郭に悪意をにじませて立っている。

古代城址の内側に建設された村は炎上し、滅びのつつあった。さらに悪いことに、亡霊どもがその場所に群がっているのが見える。

城壁にあいたいくつもの裂け目から、開拓者たちの姿が垣間見えた。彼らは消火に奮闘し、冒険者たちが森の中で戦った幽霊めいた兵士とも戦っていた。戦いに巻き込まれた人々は冒険者たちの力を痛切に必要としている様に見えた。だが、残念ながら、何十人もの亡霊戦士が森と村の間を巡回しつつ警備していた。彼らは警戒怠りなく、動作も軍人らしく精確だった。

冒険者たちは巡回警備している亡霊戦士たちの目を避けながら、闇夜に紛れてインヴァネス城に近付いていく。抜け目ない観察眼とたくみな隠密行動で、なんとかインヴァネス村へと続く道路の基部に到達した冒険者たちは、インヴァネス村を脱出してくる一団を目にする。その先頭を行くのはハーフオークの衛兵隊長のマルグラムだ。彼は傷つきやつれ、目をぎらつかせているが、強力な自制心とリーダーシップによって、一団がパニックになるのを抑え込んでいるようだった。冒険者たちの姿を目にすると、マルグラムは歩みを止めて自分の槍に重たげに寄りかかりながら告げた。

「貴様らが生きていたか、良かった。残念だがインヴァネスは落ちたぞ」

マルグラムと冒険者たちはお互いにそれぞれが見てきたことを話合った。マルグラムはスプリンターシールド師の死を聞くと、彼に哀悼の意を表した。少なくとも彼は、スプリンターシールド師がインヴァネス村の為にしてきたことについては、敬意を抱いていたのだ。冒険者たちの話を聞き終えた後、マルグラムは彼らの身の上と、インヴァネス村に起こったことを話した。

彼らはきこりたちの痕跡を一切見つけることはできず、先にインヴァネス村に戻ってきて、他の捜索隊が戻ってくるのを待っていた。と突然、辺り一帯に振動が走ったかと思うと、浄化の儀式によってできた結界が消失した。そしてそのすぐ後、亡霊戦士の一団が現れてインヴァネス村に火矢を放ち、村を炎上させはじめたのだった。亡霊兵士の一団を率いているのは、スプリンターシールド師と口論を交わした幽霊、サラザール・ヴラディストンだった。多勢に無勢でとうてい勝ち目がないと悟ったマルグラムは、生き残りの衛兵たちとともに、生存者を脱出されることに集中した。だがしかし、彼らの努力にも関わらず、ファルディラを含む多くの村人が、まだインヴァネスの内部に取り残されているというのである。

マルグラムは、彼が引き連れいている生存者をなんとかハーケンウォルドまで送り届けると告げた。そして冒険者たちにファルディラを含む取り残された村人たちを助け出して欲しいと頼むのだった。彼は「幸運を」と告げ、縁起の良くない別れの言葉を付け加えた。

「武運を祈る。次はハーケンウォルドか、さもなくばレイヴン・クイーンの御許で会おう」

インヴァネス村に戻った冒険者たちは、亡霊戦士たちが村人を家の中から追い立てているのを目にする。彼らは抵抗しようとするものたちには容赦が無いが、逃げようとするものたちを刃に掛けることはしないでいるようだった。村人を追い立てる亡霊戦士たちに対して、冒険者は攻撃をしかけていった。既に亡霊戦士たちと一戦を交えた経験を持つ冒険者たちは、自分たちの能力を最大限に生かして亡霊戦士たちに対抗し、強力な一団を壊滅に追い込むのだった。

亡霊兵士の一団が壊滅するのを目にすると、隠れていた多くのインヴァネス村の住民たちが、民家の中から飛び出してきて村の出口へと向かっていった。だがしかし、その中にファルディラの姿が見えないことを悟ると、冒険者たちは彼女を求めてさらにインヴァネスの更に奥へと歩を進めるのだった。

※このあらすじはD&D Encountersの大まかなストーリー・プロットを説明するためのもので、必ずしも実際に行われたセッション内容を、100%反映している訳ではありません。

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